**木漏れび Hutte**

ゆるりと過ごす日常は、小さな旅の積み重ね ~迷える人の憩い場、避難小屋、そして道標~

”学ぶ旅”。 知っておくべき御嶽山の記憶と今

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2014年9月末に御嶽山が噴火して

今年で5年が経ちました。

 

5年前は登山の”と”の字も頭になかったので

災害が起きた時も

「どこか遠くの場所で起こっている出来事」

考えている私がいました。

 

それから月日が経ち、登山にはまるように。

御嶽山の存在を今までよりも意識するようになりました。

 

ある日友人と、御嶽山に登ろう!ということになり

友人の希望で

長野県主催の#山小屋アカデミー というツアーに参加してみることになりました。

 

このツアーのテーマは「御嶽山に学ぶ旅」

  • 火山に学ぶ
  • 御嶽山の水に学ぶ
  • 自然、信州登山案内人に学ぶ

1泊2日の御嶽山の山旅と学びを

ブログを通してシェアをさせてください。

 

はじめに、御嶽山とは

 

御嶽山は、標高3067mで日本で5番目に高い山です。

山頂は剣ヶ峰、その周囲にもいくつかのピークがあり

全てをひっくるめて「御嶽山」と呼ばれています。

長野県と岐阜県をまだぐ山です。

 

日本百名山の1つで、毎年多くの登山客が訪れています。

 

山小屋の方の話によると、噴火後の登山客は増加してきているそう。

2019年7月から山頂へのルートが開通したこともあり

7月の山開きから多くの登山客が訪れているそうです。

信仰の山としても知られています。

 

※山頂に登れる期間は、山小屋が営業している期間のみ

7月上旬~10月上旬(体育の日まで)

 

御嶽山の山頂からの御来光はこちら(^^)

 

 

山頂から、乗鞍岳、槍をはじめとした北アルプスの山々、

富士山、八ヶ岳連峰が見渡せました。

 

山では”朝日”ではなく、”御来光”と呼ぶところが好きです。

 

真夜中の光は星の輝きだけなので真っ暗闇ですが、

朝になるとオレンジ色の光が満ち溢れます。

 

何度見ても、心や体が浄化される気持ちになります。

 

噴火の記憶

山頂付近で見られたのがこのような光景。

 

手すりに噴石が当たった跡が生々しく残っています。

その次の写真が「シェルター」と呼ばれるもので

万が一噴火があったときに逃げ込む場所になります。

 

山小屋が近くにあれば小屋に逃げましょう。

 

また、写真の女性のように、

御嶽山の9合目から山頂までは

ヘルメットの装着が必要となります。

 

自分の身を守れるのは自分だけ、ですね。

山を楽しむ気持ちと

山での危険予測をする意識は

常に持っておかなければならないと

改めて思いました。

 

慰霊碑もありました。

先の火山災害で58名が亡くなり

現在も5名の行方がわからないままです。

 

二ノ池山荘で、噴火の記憶を共有

宿泊したのは御嶽山・二ノ池山荘という山小屋です。
噴火をきっかけに再建され、今年完成しました。

かなりきれいな小屋で、布団も「暑い!」と思うくらい

温かいものでした。

 

夕食後に小屋主から噴火当時のお話を聞くことができました。

 

小屋主は噴煙が上がった後に、登山客を小屋に避難するように

必死で呼び掛けたそうです。

 

二ノ池小屋の屋根を突き破って噴石が落ちてきて

その噴石が小屋に保管されていました。

新しい小屋の屋根には

防弾チョッキで使われている素材を使用しているとのことです。

 

二ノ池山荘のすぐそばに、二ノ池という池があります。

噴火前は飲み水として重宝されていた水源でした。

 

しかし、噴火の影響で池には火山灰が降り積もり

現在は飲み水としては使うことはできなくなりました。

 

雨水を水源としています。

登山客同士でペットボトルを持って登り、次の宿泊客のための水に使うという

”水のリレー”を行っています。

 

私達も今回500mlのペットボトルを運びました。

 

「噴火は怖いものであり危機意識は必要。

しかし、御嶽山は素晴らしい山であり

多くの人に来てほしい。」

それが小屋主の思いでした。

 

山はどこも危険と隣り合わせです。

どの山を登るにしても忘れてはならないことだと思ったし

知識で自分を守ることもできると思いました。

 

この夜、たまたま名古屋大学の噴火研究をしている先生のお話を聞くこともできました。

 

お話の中で

「また地元の子ども達に御嶽山に登ってもらえるようになってほしい」と

話されていました。

☟参考URL

学校登山 5年ぶり御嶽山 木曽の開田中など再開計画 | 信濃毎日新聞[信毎web]

 

火山マイスターと御嶽山周遊満喫ツアー

今回私達が参加したツアーを引率してくださったのが

「火山マイスター」と呼ばれるガイドさん。

 

御嶽山火山マイスターとは

2014年の噴火災害からの経験や、御嶽山が作り出す自然と火山のつながり、御嶽山と木曽地域の文化など、様々な場面で皆さまに「火山との共生を考えるきっかけ」を提供し、火山防災のために熱く活動する、それが我々、御嶽山火山マイスターです。(下記URLより)

☟参考URL

御嶽山 火山マイスター - 木曽御嶽山安全対策情報木曽御嶽山安全対策情報

 

そして今回のツアーで見た素晴らしい景色はこちら

 

 快晴に恵まれて、本当に素晴らしい景色ばかりでした!!

 

御嶽山はいくつものピークがあるので

噴火の影響が少ないエリアもあります。(摩利支天当たりなど)

そういったエリアでは二ノ池付近とはまた違った景色を

見ることができました。

 

 

北アルプスや南アルプスなどに生息する”ライチョウ”の親子も

見ることができました(^^*)(写真の左手前です)

 

花の百名山と呼ばれるだけあって

高山植物もたくさん咲いていましたよ。

 

おわりに

この山旅の後、家族や山岳会で

御嶽の話を共有させてもらいました。

 

噴火当時、「自分には関係ない」と思っていた自分が恥ずかしい。

 

しかし、こうして噴火の記憶をたどりながら

歴史をたどりながら

御嶽山の雄大な自然を感じることができ

私にとっても思い入れの深い山となりました。

 

噴火の記憶を忘れてはいけない。

 

けれどそこから前を向いて歩んでいる今もあります。

 

自然災害の風評被害は、まるで伝言ゲームのように

噂だけが一人歩きすることが多いように思います。

 

実際に自分の目で見たらどんな世界が広がっていたか。

信じるべきは、自分自身がその場に訪れて何を感じたか

 

御嶽山には

山登りを楽しむ人々

慰霊登山に訪れる人々

山岳信仰に訪れる人々

地元の人々など

様々な人の想いが集まった山です。

 

御嶽を愛する人々がたくさん集まり、

そしてたくさんのエネルギーが集まってきていると感じました。

 

またその昔、覚明行者が登山ルートを切り開きました。

そのおかげで、現在私たちが登山することができています。

 

危険と隣り合わせでいることを忘れずに。

 

そして山の歴史を感じながら

 

これからも山を楽しみ、

この目で見た素晴らしさを

1人ひとりに伝えていきたい。

 

以上、”学ぶ旅”、御嶽山からでした!

 

 

登山はできないけど御嶽山にいってみたい…。

☟そんな方はこちら

信州木曽御嶽山 御岳ロープウェイホームページ

 

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