わたしが働くうえで、大切にしたいことはなんだろう?

侑子
こんにちは、小児訪問看護師の侑子です。

近頃、一般企業に勤めている社会人3~4年目の友人たちの転職が増えてきました。「3~4年目で転職する」ということが、世間的にも珍しくなくなったように思います。

  

一度社会に出て、働いてみて、自分がやりたい仕事や大事にしたい生活が定まってくる時期だからでしょうか。

  

わたしは現在、訪問看護ステーションで勤務をしていますが(勤務するステーションでは、最年少です。^-^; )、もともとは小児病院で看護師をしていました。
働く内に、今後の働き方について考えるようになり、訪問看護に転職することに決めたんです。

  

転職することに関して、

「新しい職場で働くことになると、環境の変化があるのでエネルギーがいる」
「仕事内容も人間関係も、一からになるからしんどい」

という声をよく耳にします。

 

どんなに今の職場の労働環境が辛くても、「人間関係が良ければ、続けよう…。転職するのも大変だし。」という理由で、転職せずに職場にステイする人も多くいます。

それも選択肢の一つだと思うし、そのほうが希望する仕事に打ち込める場合もあるので、「今の労働状況に不満があるから、転職することが絶対にいい!」とは、一概には言えません。

  

しかし、わたしがそういった”デメリット”を踏まえてでも転職したことには、理由があります。

 

やりがいはあるけれど、一生は続けられない

  

入社した頃から、日勤と夜勤を繰り返す生活を3年間続けました。

日勤の日は、朝8時には出勤し、夜は20時前後で退社。
夜勤は仮眠を含めて16時間勤務でした。

その他に7時出勤、12時出勤の勤務もあり、不規則な勤務形態の中で働いていました。

  

病棟では昼夜構わず、体調を崩す患者さんは多いです。
夜になると、「眠れない」と看護師を呼ぶ患者さん、体調が悪くて急な対応を要する患者さんなど、いろいろなところで事件が起こるので、穏やかな夜はそうそうありません。

  

治療により機嫌が悪くてイライラしている患者さんもいて、癇癪を起したりすることもしばしば。不眠不休で働く看護師の体には、その対応も辛く、正直患者さんに優しくなれないときもありました。

  

夜勤明けの心は、特に荒みます。優しく丁寧に接したいのに。
患者さんにイライラしてしまう自分に対して、「わたし、何してるんだろう…」と、悲しい気持ちになったことを、今でも鮮明に覚えています。

  

1年、2年、3年…と病棟内を、朝から晩まで走り回る生活。
次第に体力は、限界に近づいていきました。


「今の仕事は好きだけど、このまま一生この生活、というのは想像できない。」

やりがいと、継続性を天秤にかける毎日。
これが、転職を考えだしたきっかけでした。


もう働きたくない!自由になりたい!

毎年夏前に、次年度も働くか、退職するかを病院に伝えなければなりませんでした。
(どの病院も、半年以上前に退職することを決めなければならないところが多いみたいです。)

3年目になったわたしは、病院辞めたいな…と思いつつも、
当時はやりたいことが明確ではなかったので、結局継続する意向でいました。

  

ところが、

その2ヶ月後の8月末には、師長へ退職の意向を伝えました。

2ヶ月働く間に、「あ、わたしもう、働けない。」と。
全力疾走で張りつめていた糸が、ぷっつり切れてしまったのです。

  

  

仕事を同僚に引き継ぎ、患者さんに別れを告げて、3月末に退職しました。

  

自由な生活とはなんだったのだろう?

 

退職の届け出をしてから転職活動を行いました。この頃、訪問看護へ興味が出てきたところであり、その分野での就職を決めました。


次に働き始めるまでに3か月の自由時間を作りました。
「これで自由だ!長期旅行に行こう!」と、わたしは張り切って日本を出ていったのです。

 

しかし、意気揚々と出ていった海外では、
思ったようにリラックスした時間を過ごすことができませんでした。

  

毎日、明日への生活の不安と闘いでした。

  • 自由に移動できることを考えて、旅のスケジュールはほぼ白紙にしていたこと。
  • 旅の期間が長期になるため、できるだけ節約することを考えていたこと。

  

このことにより、
特定の住居がない、十分な食事がとれない、節約を考えすぎて生活の質が悪い…などの、生活への弊害が出てきたのです。(常にお金の心配をしていました。)

  

働いていたときも生活が苦しいと嘆いていましたが、住居があって、十分な食事が取れていた。苦しい生活の中でも恵まれていたんだと、初めて気づいたのです。

  

 

数か月単位での海外放浪を夢見ていましたが、それを3週間で切り上げて帰国しました。
それからの日本での生活では、日付が変わる前に眠り、日が登ってから起きる生活。毎朝珈琲を飲んで、ゆっくりテレビを見ながら朝の時間を過ごす。
気が向いたら外へ散歩に出かける…といった、落ち着いた生活へ。

   

  

   

これも2日で飽きました。

  

  

もの足りない生活。

  


今まで仕事でたくさんの気力と労力を使っていましたが、そこでやりがいを感じ、充実感も得ていました。
人と関わることの喜びを感じていました。

  

それが、悠々自適な生活では、一切感じることができません。
自分のためだけに生きることは、なんて空しいのだろう、と…。

   

この2つのギャップを経験し

わたしはこのままいくと、どの生活を手に入れても満たされることはないだろう。常に、隣の芝が青く見えるだけ。今ある生活の中で、どれだけ自分を満たしてあげれるのかを、考えないといけない。

やっと、やっと、このことに気づいたのです。
わたしはいつも、無いものばかりに気をとられていたということに。

  

  

それから、看護師の短期バイトをして、改めて仕事の楽しさを感じました。
短期の旅行に行って、旅の楽しさを改めて取り戻すことができました

   

なんてことない普段の生活を、より楽しく生きること。

  

  • 自由に旅ができるから。
  • 場所を問わず、自由に働くことができるから。
  • 資格をもっているから。

時間や場所にとらわれないことや、手に職があることなどの様々な条件は、
人によっては、楽しく働き生きていくために欠かせないことになるし、目指したいことなのかもしれません。

一方でわたしは、楽しい条件ばかり並べていても満足できない人でした。

  

心がまだまだ未熟者です。結局、手にいれればすぐに飽きてしまい、また次のものに手を出してしまうのです。だから、わたしはその条件だけを並べてもだめで、今与えられているもので、まず幸せを見つけることにしました。

  

・十分な睡眠が取れて、朝に1日を整える時間が持てて、看護の仕事を全うできる。
・仕事終わりには、プライベートを楽しんだり、自分の時間が持てる。

・休日は、晴れ晴れとした空の下で過ごす。
・日々いろんな人と出会い、新しい価値観に触れる。

それで十分に幸せを感じることができます。


いまできる生活の中で、自分を満たすものを見つけ出すこと。

  

それが自由に生きているということではないかと、私なりの答えが出てきたのです。

わたしが働くうえで大切にしたいことは、なんだろう

これらのことから、わたしにとって働くこととは?ということを、とても意識するようになりました。

自分の生活も大事であるし、仕事も大事。
当たり前のような答えですが、どちらかに比重が傾いていては、ベストなコンディションを保つことはできません。

多くの人が、1日のうちで働くのは8時間。
その時間をどのように過ごすのか。

  

  

時間は有限です。その中でより自由に生きるためには、過ごす時間の中で何を大切にしたいのかを反芻しながら過ごしたいです。

  

もし仕事で辛くなったときに、「私はなんでこの仕事を選んだのだったかな」と、繰り返し振り返れたら、きっと踏ん張れると思います。少なくとも、私はそうでした。

  

最近つまんないなぁと思ったときも同じです。
「自分が嬉しかったり、穏やかに笑っていたのは何をしていたときだったかな」と、自分の気持ちを確認できたら、隣の芝ばかり見ることはなくなるでしょう。

「なんとなく」は、止めにして
働く上で、まず「自分を満たすこと」を大事にしていきたいですね。

そのためにも、

わたしの暮らしとは。
やりがいを感じる仕事とは。

ということを、常に心にとめておきたいと思います。



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明日も会いたい人になる。 自分の心のもやもやを解決したい⏩小児看護の道へ。成長の源は、人と旅と看護の出会いから 小児がん3年 / 小児訪問看護1年目 小児医療人集まれ~!の会 主宰(不定期開催)。1992年生まれ。山が好きです。