小児経験年数3年の看護師が、一人前の訪問看護師になるためのステップアップ

ゆうこ
こんにちは!訪問看護師のゆうこです!

 

もうすぐ看護師5年目になります。そして訪問看護師に転職して半年以上が経ちました。

「今は病院で働いているけれど、いずれは在宅でも働いてみたい。」
と考えているナースも多いのではないでしょうか。

 

それでも小児の訪問看護は、「難しそう…」と敬遠されがち。

 

私は、今は小児メインで訪問看護に携わっていますが
いずれはこの子たちも成人になっていくので
介護分野も勉強したいな、と最近思っているところ。

 

得意不得意な分野はありますが、
子どもor老人専門、というものでなく
どの訪問看護ステーションも、0~100歳まで看れたらいいですよね(^ω^)

 

今回は、経験年数が少ない看護師が
(言い換えたら小児経験年数が3年)
どのようにして小児訪問看護でのステップアップをしているのか、私の経験を元に
お伝えしていこうと思います。

私のステップアップ順はこちら

  

以下のツイートをご覧ください。

ステップアップの大きな見出しはこのような順番です。
この内容をひとづずつ補足していきますね!

まず

➀現地に時間通りに辿り着けたらOKです

  

訪問開始時間と終わりの時間を守ること。
これが何よりも大事です!

  

利用者さんは、訪問看護が来ることを待ってくれているし
私たちが来てからの予定、帰ってからの予定があるでしょう。

  

時間を守らない人は簡単に信用を失います。気を付けてください…。
医療に信用は不可欠です。時間はきちんと守りましょう。

 

私の訪問看護の旅のお供はGoogleマップです\\\٩( ‘ω’ )و ///

  

②育児を学ぶ

医療的ケアがあるないにかかわらず小児訪問看護師の役割は
”医療的な視点から見た育児のサポート”だと考えています。

  

私は育児経験がないので、まず双子や三つ子の家庭への訪問から始めることで
一般的な子どもの成長発達を学びました。
また育児の困りごとや、直面する課題なども、母たちと一緒に考えていきましたね。

  

  

多胎児支援の大切さも学べて、小児の訪問看護の役割の汎用性も知れました。
ちなみに多胎児の育児サポートは、赤ちゃんが同時に自由な動きをするので
本当に大変でした(笑)。でもほんとうに可愛いです♡
6か月で訪問看護指示書が切れてしまうのが残念です。

  

同じ時期に医療的ケア児のお宅にも同行訪問させてもらっていました。

  

機械をつかって痰の吸引が必要であったり
鼻から伸びたチューブからミルクを注入したり、という医療的ケアが必要な子どものことを、
私たちは「医療的ケア児」と呼んでいます。

みんなお家でいい顔して過ごしていますよ(*^_^*)
子どもは家で、家族や友達の中で育つのだと実感しました。

そして医療機器は子どもの育ちを支えてくれるものです。

  

例えば、胃や腸に経鼻チューブや胃ろうは、胃腸の育ちを支えるもの。
呼吸のサポートをするための人工呼吸器は、子どもの生命を支えると同時に肺の育ちを支えるものです。

育ちを支えるものなので、医療的ケアも育児ケアの一つになります。


ただ医療機器の管理は難しいこと、わからないことも多いので
定期的に医療者の視点を入れることが大切です。
家族も、気軽に相談できる相手が身近にいるというのは心強いですよね。

  

医療機器がついている、先天性の疾患がある等の理由で
一般的な子どもの成長発達から遅れてしまうことが多くあります。

  

  

それぞれの子どものペースに合わせた成長発達があるので、
成長曲線から外れていることに不安になりすぎることはありません。
けれどサポートは必要なので、看護師やリハビリの関わりで
子どもの育ちを促していきます。

子どもは子ども同士の関わりの中でしか成長できない部分もあります。
保育園や療育、学校などの公的機関へ繋いでいくことも大事な支援です。

  

このように、様々な育児の在り方を学び
どのような状況にいる子どもでも
こどもの成長にとって大切なことや必要な支援を見極めて
生活に取り入れていけるようにサポートする

という支援の在り方を事例を通して学んでいきます。

なので、社会の仕組みをはじめとした医療制度についても
勉強する必要が出てきますね!(`・ω・´)b

  

➂在宅医療機器・器具について学ぶ

  

重症児の訪問が増えてくると、機械のこともわからないことが増えてきますよね。訪問中に機械のアラーム対応をしなければならない場面もしょっちゅうありますし、親御さんもわからないアラームの対応方法は訪問看護師に質問してこられます。

  

なので、在宅医療機器の勉強会には積極的に参加しました。

  

まだ慣れない部分もあるので、アラーム対応などでわからないことはその場で先輩看護師に連絡したりしました。

  

また、医療器具のひとつであるカニューレの交換は、病院で両親や祖母などが医師から指導を受けています。

カニューレ挿入は、基本的に看護師が行うことはありません。日常の交換は家族主体で行います。


そうは言っても、看護師が留守番しているときやケアをしているときに抜けてしまうこともなくはありません。
(私も一度再挿入したことがあります。)

  

そのため私たちも緊急時は挿入できるように準備をしておかなけらばなりません。

 

模型で練習したり、利用者さんの外来受診時に同行させてもらって医師指導のもと挿入練習をさせてもらうという方法もあります。

  

家族でも扱えるように、在宅機器は病院のものよりも簡単な仕組みになっています。でも触ったことがないと不安があると思うので、積極的に触らせてもらう、経験させてもらうことで不安を物色していきましょう。

  

④重症心身障がい児のケアを学ぶ

半年ほどたってから、重心の子の受け持ちを始めたり
単独で訪問することが増えてきました。

入浴・清拭・おむつケア・吸引など、基本的なケアは
病院での経験があり多くの人ができると思います。


それに加えて、体温が下がりやすい子は掛物で工夫したり
注入するミルクやおさ湯はほかの子よりも熱々にしたりするなどの工夫を学びました。

 

  

ではそれ以外に何が求められるのか?

求められるケアのひとつに

ひとりひとりのサインに気づけるかどうかということがあげられます。

 

 

  

例えば言葉の発達が遅れている。
または言葉では気持ちを伝えられない子が多くいます。

  

そういう子とどうコミュニケーションをとっていくかですが


それは脈拍の速さや、微細な目の動き・手の動きなどです。


言葉は出なくても、表情や体全体での表現で、子どもはお話してくれます。

  

目のまえにいる子を丁寧に観察して、変化を感じとること。
それを親御さんとも共有していきます。

  

それを日々積み重ねることで、体調の変化に気づけたり
子どもと喜怒哀楽を共有して楽しい時間を過ごして
子どもの情緒面の育ちを支えるというケアにも繋がります。

  

”子どもの障害”を受け入れられず
葛藤される家族も多くいますが
その気持ちに寄り添い、一緒に一歩ずつ前に進んでいく。

  

それもこどもだけに関わらず
家族ひっくるめて大事なケアだと思っています。

小児訪問看護の道への覚悟を決めてみよう

  

小児、特に重症心身障害児の訪問看護は、正直難しいです。

  

子どもの命を支えることの責任感が大きいですし

何が正解なのか?何を求められているのか?
自問自答することもあります。

  

でも私たち看護師が完璧な人間ではないことは
子どもや家族もわかっています。

  

一緒に子どものことを考えてくれる人がいてくれる。

  

ただそれだけでも気持ちが楽になると
親御さんは言ってくれます。

もちろん病気や医療機器の勉強は大切です。
でもまずは、”目のまえの子を知りたい。”
その想いで、関わり方は違ってきます。

それは子どもや家族にも伝わりますよ。

  

24時間子どものことを看ている家族の視点を大切にして
そこに看護師としての視点も加えていく。
それによって、家族は子どもを育てていく自信と
新しい観察の視点を身に付けることができます。

  

「大変だけど、育児って楽しい。」

そう思ってもらえたらいいなと思います。

そして子どもたちが笑顔で伸び伸びと育っていけるように
支えていきたいですね。

  

おすすめ著書の紹介

 

➀小児訪問看護のパイオニア的存在の、梶原厚子さんの著書。
困ったときの参考になるし、読むと子どもを育てる視点が身に付きます。

②小児訪問看護をしてみたいけど、なかなか一歩を踏み出せない人におすすめ。小児を始めた全国各地の看護師の葛藤と対応策が載っています。


➂小児だけでなく、大人の訪問看護をしている若手訪問看護師にもおすすめの一冊。

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読んでいただきありがとうございました!

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【看護師/ベビーマッサージ講師/小児タッチケアセラピスト】 人格形成の原点はどこ?を解決したい⏩小児看護の道へ。 細く長く看護師続けたい! 成長の源は、人と旅と看護の出会いから 小児がん病棟勤務→27歳で訪問看護師になる。 明日も会いたい人になることが目標です。 小児医療人集まれ~!の会 主宰(不定期開催)。 1992年生まれ。山が好きです。